本校では、音楽・楽器業界のさらなる発展のために、長年に渡り培ってきた指導力や技術力、業界との人脈等を活かした業界支援活動にも力を注いでいます。在校生だけでなく、卒業生対象の研修会や企業オーナーを対象とした経営セミナー、
一般演奏者の支援活動など、業界全体の未来のために自分たちができることを常に模索し、実践しています。
本校では、卒業後も技術を高めていけるように、技術研修に焦点をあてた『卒業生研修』を実施しています。卒業生はもちろん、企業のオーナー様や技術責任者の方々からの要望に基づき内容を選定。 ピアノ調律科ではスピーディーで精度の高い整音技術の向上を目的とした研修を行ったり、管楽器リペア科では、調整の難しいピッコロをテーマにした研修などを実施。毎回、好評を博しています。
就職でお世話になる全国の楽器関連企業に向けて、さまざまな支援業務を行っています。企業オーナー様を対象とした経営セミナーや人材活用の研修会などを毎年実施。 Coco壱番屋創業者で音楽ホールの「宗次ホール」創立者の宗次徳二氏をお招きし、ランチタイムコンサートを交えて実施した女性管理職限定の自己啓発セミナーでは、同じ悩みを共有できたと好評を博しました。
中高生や吹奏楽顧問の先生方を対象にした演奏支援や指導支援に取り組んでいます。サクソフォン奏者として著名な須川展也氏をお招きし、中学生や高校生、吹奏楽関係者等を無料でご招待した演奏クリニックも実施しました。 多方面からの業界支援を試みているのも本校ならではです。
本校では一般市民や業界関係者を無料ご招待して定期的に有名演奏家を招いてのコンサートを開催しています。 30周年を記念して、本校特別講師で世界的なギタリストの吉田次郎氏プロデュースによるコンサートを実施した他、伝説の調律師であるフランツ・モア氏を招聘してホロヴィッツやゼルキンなど、著名なピアニストとのエピソードを交えたコンサートを行ったり、世界的なバイオリニストである佐藤陽子氏を招き、ストラディバリウスとガルネリという2大バイオリンの聴き比べコンサートを企画したりと、音楽愛好家に向けた興味深い内容にて業界貢献を果たしています。
本校では、学園祭などのイベントで売上があった場合などは、すべて楽器に替えて、児童福祉施設や老人保健施設、幼稚園や保育園などへ寄贈をしています。また、地元の楽器店等からの協力で不要となった鍵盤ハーモニカを集めて学生が修理・修復し、恵まれないアジアやアフリカの教育施設へ寄贈するなどして、社会貢献の精神を育んでいます。
世界的なギタリストで本校特別講師でもある吉田次郎氏のご尽力で国連WAFUNIFへ寄付としての支援が実現し、記念コンサートなどのイベント時に、賛同者の広い呼びかけができています。 こうした貢献活動が認められるとともに、国連WAFUNIFから本校学生への教育支援が受けられることとなり、学生のニューヨークやヨーロッパ等の海外への技術研修制度など、広がりをみせています。