日響楽器株式会社[愛知県]技術営業科勤務 幼い頃、自宅に来てくれた若い女性の調律師さんとの出会いがきっかけで、私はこの仕事に憧れを抱くようになりました。 会話が豊富で、コミュニケーションを取りながら作業するその調律師さんの仕事ぶりを子どもながらに素敵だと感じたのです。その体験で、女性らしさを活かして音楽や楽器に関われる調律師という仕事に魅力を感じ、私は調律師の道を志すようになりました。 実際に調律師として仕事に取り組む中で魅力に感じることは、ピアノをお使いのお客様と直接会え、コミュニケーションが取れること。 もちろん、調律技術に満足していただくことが一番の仕事ですが、調律を通して楽器や音楽についてお話しをし、ピアノに興味を持ってもらえる機会を得られることがとても嬉しいです。 だからこそ私は音楽を楽しむために自分にどんな助けができるかを日々考え、会話を大切にして満足してもらえるよう心掛けています。お客様と良い関係が築け、手紙をもらったり、演奏会に呼んでいただけた時は、調律師になれて良かったと思いました。 柳澤管楽器株式会社 [東京都] 勤務 中部楽器技術専門学校に在学中、実習ではフルートの修理が一番苦しかったという思い出があります。「忍耐とはこういうことか!」と思うほど、フルートのタンポ調整には細かさが要求されました。 たった一箇所のタンポ合わせにOKがもらえない日々の連続。しかし、頑張って続けるうちに、ある日突然できたりすることがあるんです。 不思議なもので一度できると「今までの苦労は何だったんだ」と思うほど何の迷いもなくできてしまう…身体の一部になったような感覚でした。 20年以上楽器製造の仕事を続けてきて感じることは、楽器技術には「こだわり」と「忍耐」が大切だということです。私は専門学校時代“基礎”をしっかり学ばせてもらったことで、その「こだわり」と「忍耐」が養われたのだと思っています。 今後はただ作るだけでなく、社長がいつも言う「職人の魂を注ぎこんではじめて楽器となる」という意識を持ち、プロ・アマ問わず多くのプレーヤーに夢を与える楽器を作っていきたいと思います。 アストリアスギター製造株式会社 [福岡県] 勤務 在学中、授業が終わってから、クラスの友達と楽器店を回ったことをよく覚えています。ギターやベースの名前、特長、細かな部分まで観察して、製作実習の参考にしていましたね。 またギター製作についてだけでなく、クラスメイトとバンドを組んでライブをしていたのも良い思い出です。音楽についてもみんな詳しかったので、CDを借りたりしながらいろいろな音楽に触れることができ面白かったです。 就職したアストリアスギターではクラッシックギターやアコースティックギター、ウクレレなどの弦楽器を製造しており、私はマンドリンの製作部門にいます。 以前はギター製造部門でしたが、その時よりも任される製造工程が増え、覚えることも多いですが、楽しさもあります。この道には「ギターが好き」よりも「もの作りが好き」という人のほうが向いていると思います。 仕事として、好きなものだけをつくるのは難しいので、自分自身の手でものを作ることが好きだという人にとっては良い進路になるかもしれません。 有限会社鈴木弦楽器 [大阪府] 勤務 職場の先輩や他の工房には、この仕事について30年以上という方がたくさんいらっしゃいます。そんなベテランの方々とお話をさせていただくと、いつもこの仕事の奥深さに気づかされ、一生をかけて取り組める仕事に就けたのだと嬉しくなります。 また、お客様の笑顔に触れられるのもこの仕事の魅力の一つ。「直って安心した」「すごく良くなった」という声を聞くとやっぱり嬉しくなります。 中部楽器技術専門学校では、この仕事で求められる「丁寧さ」を基礎から教えていただきました。「キッチリみる」「しっかり考える」を先生方が細やかに指導してくださり、時には厳しく教えていただいたこともありました。 そうした指導を受けられたことに、私は今すごく感謝しています。「ま、いいか」という気持ちを無くすことの大切さを学生時代に経験したことは、仕事をしていく上でとても重要な財産になっています。 だから授業では疑問を残さないように、ぜひ先生方にどんどん質問をしてアドバイスをもらってほしいと思います。 株式会社ヤマハミュージック九州 小倉店[福岡県] 勤務 音楽に興味を持つあらゆる人たちがお店を頼って来られます。そんな皆様の中には私を頼って来て下さる方もいらっしゃいます。そうやってお客様と触れ合って役に立てることにやりがいを感じますし、もっと頑張ろうという気持ちになります。 また自分の提案した商品がお客様に受け入れられ、販売につながることも嬉しいです。季節や対象を自分で考え、ポップやディスプレイをしてコーナーづくりをした結果、お客様に商品を気にいってもらえるととても嬉しく感じます。 私は幼いころからピアノ教室に通っていて、今でも時々弾いています。色々な曲を演奏しますが、やっぱり「生のピアノの音は本当にいいな」といつも感じますし、すばらしい楽器だと思います。 今後はそんなグランドピアノの販売に携わりたいと思います。そのために、やはり日頃からお客様のベストパートナーとなれるように努力して、多くの人から「脇田さんに相談しよう」と思ってもらえるように販売員を目指します。