現在の業務内容
私は、1962年に福岡県で創業し、クラシックギターやアコースティックギター、ウクレレなどを製造している国内屈指のメーカーでクラフトマンとして勤務しています。
仕事のやりがいと魅力
10年近い歳月をかけ極限まで乾燥させた木材は、どれ一つとして同じものがないため、その時の環境によって加工の仕方を変えることもあります。加えて、0.01mmの加工精度が求められるため、彫刻や曲物を扱うような木工技術も必要となります。それらの卓越した技術は、一朝一夕には身につくものではないため、先輩方の仕事を観察させていただいたり、休日もオリジナルギターを製作したりしながら技術とセンスを磨いています。日々、模索しているからこそやりがいを感じます。
在学中の思い出
在学中は、数パターンのギター、ベースなどの製作を経験し基礎技術を習得していきました。さらに、自主製作に取り組める環境も整っており、放課後の時間を使って卒業までに約8本の楽器を製作しました。クラスメイトとお互いの作品を弾き比べた際、同じものを作っていても音に明確な違いがあることに驚きました。そのような学びを通して、楽器の構造や木材の特性など、知識を深めていきました。加えて、個人製作家など外部講師の方々から実践的なアドバイスをいただけたり、応用的な手法を指導いただけたりしました。学園祭では、一般の方の大切なギターをリペアさせていただき、仕事の責任の重さを実感できたことは良い思い出です。