2024年9月18日(水)と9月25日(水)の両日、管楽器リペア科の1~2年生がヤマハ株式会社の豊岡工場と楽器博物館を訪れました。この貴重な体験では、学生たちが楽器の製造現場での技術や工具を見学し、現場の方からお話を伺うことで、実際の製造現場を肌で感じることができました。
工場見学では、学生たちは特に以下の2つのことを学びました。まず1つ目は、サックスの手彫りの彫刻です。「職人の手の運びや正確さ、仕上がりの美しさがまさに至高の一品で、選び抜かれた職人の技を見られたことが嬉しかったです。」と語る学生もいました。2つ目は、「一流は道具を選ばない」ということ。木管楽器の生産ラインでは、高級な道具を使っていないのに、素晴らしい楽器が作られていることに驚いたとのこと。職人たちのプロ意識や、現場の雰囲気を感じられた良い経験だったと話してくれました。
また、楽器博物館では、さまざまな楽器を観察したり、触れたりしながら楽器の歴史や変遷を学びました。「フルートと似た横笛がこんなにたくさん展示されているとは思いませんでした! ヨーロッパのルネサンス時代にはキィが一つもついていないものが主流だったなんて、驚きでした。バロック時代になると、長調と短調の音階が鳴るようにキィがつけられるようになったことが印象的で、時代が変わるにつれて楽器がより精密になっていったのがよくわかりました。」と感想を述べる学生もいました。この訪問を通じて、学生たちは楽器に対する理解を深めるだけでなく、製造現場のリアルな魅力を感じることができました。今後もこのような体験を通じて、楽器への情熱を育んでいきたいと思います!