管楽器リペア科2年です。現在、フルートのタンポ交換や調整を学んでいます。1年次でもフルートのタンポ交換を学びましたが、さらに技術の高いタンポ交換を行います。そして、修理した楽器を試奏(しそう)をし、たんに音が出るだけでなく、鳴らしやすい楽器となるようにしていきます。
その過程で私は陰ながらも非常に音に影響する部品を知りました。それは「ヘッドコルク」と呼ばれる部品です。フルート奏者でないと少しピントきませんが、それは吹き口付近に存在し、管体の片方を塞ぐ役割を担っています。「たかがコルク!」と思われがちですが、そんなことはありません!コルクが劣化すると音が痩せ細ったり、高音が出にくいなどの影響が出てきます。また、新品のコルクに交換する際にも繊細さが必要で、座金(ざがね)と呼ばれるネジの締め加減でも音が変化してしまいます。私は作業を通して、とても大切な部品ということを実感しました。