ギタークラフト・リペア科1年生です。先日、株式会社 寺田楽器蟹江工場を見学させていただきました。そちらでは、荒加工された木材がギターになるまでの切削や塗装、仕上げなどの工程を見学させていただきました。

切削の工程では、主にノミやヤスリ、回転工具を使い、人の手で加工しているのが印象的でした。テンプレートと呼ばれる、薄い金属板で形を確認しながら仕上げており、とても素早かったことに驚きました。塗装の工程では、求められている色や質感に近づけるための工夫や塗料の種類をたくさん教えていただいた。そして、絶対にキズやホコリがつかないように常にカバーされていたり、吊るしてあったりと、参考になることがたくさんありました。

仕上げの加工では、少人数で一つひとつの楽器を時間をかけて調整していました。妥協することなく、表面を仕上げたり、キズを消したりできるような加工ラインで感動しました。見学中は、工場長からたくさんのお話を伺うことができ、『続けていれば、自分の本当にしたいことができる仕事だよ』とおっしゃったときは嬉しく、「将来は大好きなアーティストに、自分の作った楽器を良いと言ってもらえるように頑張ろう」と気持ちを新たにできました。