管楽器リペア科2年生です!今回は、私が今取り組んでいる「サックスの試奏(しそう)」についてお話しします。実は、これがなかなか難しくて苦戦中なんです。リペアマンが行う試奏とは、ただ音を出すだけではありません。楽器がちゃんと鳴るか、音の抜け感はどうかなどを確認し、もし問題があれば、その原因を探します。例えば、タンポがうまく合っていないのか、バランスが悪いのか、他の原因があるのか。これを見極めるためには、まず自分自身が正しく吹けなければなりません。
「サックスを吹ける人なら試奏も楽なんじゃない?」と思うかもしれませんが、実はそうじゃないんです!サックスを普段吹いているからこそ、自分の演奏の癖が出てしまい、無意識に楽器を自分にとって吹きやすくコントロールしてしまうんですよね。そのため、試奏のときはまず姿勢やセッティングから見直して、自分の癖を排除するように気をつけています。
面白いことに、自分が担当していない楽器の方が、逆に癖がない分、スムーズに試奏できることもあるかもしれません。どんな楽器でも、リペアマンとして正確に試奏できるように、これからも頑張っていきたいと思います!